おもいっきり張り出したオーバーフェンダーにリアーウィング、WTCC車輌かと思わせてくれるようなグラマラスフォルム。 今年、5ZIGENが「スーパーラップバトル アメリカチャンプカーグランプリ」に参戦する為に製作したアコードユーロR。 アメリカチャンプカーグランプリ?って 全米転戦シリーズで第1戦は4月にロングビーチーのストリートコースで開幕、年間6戦にて行なわれるタイムアタックレースの事。 |
その第1戦に参戦する車輌テストが 2/7日 岡山国際サーキットで行われ、ドライバーにはフジTV、F1実況中継やGP2アジアシリーズで活躍中の吉本大樹選手が起用され、開幕直前の最終テストに藤田ピョンも参加させていただくこととなりました。
まず、タイムアタックレースでのクラスは大きく分けて2クラス。
改造が制限されている(リミテッドクラス)と改造無制限の(アンリミテッド)クラス。
その中で、NA、ターボクラス(FF、FR、4WD)と区分されているが、アンリミテッドクラスでは改造無制限の為、高い車輌ポテンシャルが要求されるとの事。
しかもベースとなる車輌はほとんどが日本車。中にはNOTHを搭載した車輌もあるらしい。
レースは週末の3日間。
金曜日にタイムアタックが始まり土曜日、ファイナルが日曜日に行われ、全米各地から70台以上エントリーがある。
タイムアタックの時間は1日30分のみ。
金曜日のタイムアタックから予選落ちがあり、通過した者が土曜日のアタック、翌日のファイナルへと進む事ができる。
間口は広いが、レースは超キビシイ。金曜日のタイムアタックを失敗すると後がないからね。
真剣勝負そのもの。ドライバーは面白いだろうね?
では、車輌をみて行きましょう。
フロント 4POD ブレンボーレーシングキャリパーに280MMローターの組み合わせ。 トレッドは左右50MM広げられている。 アーム類はすべてピロ化され、ダイレクトなハンドリングを実現。 ダンパーはオーリンズDFV+H&Rのスプリング。前後オーバーフェンダーは5ZIGEN製 |
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エンジンはK20B 2400cc 280PS@8700RPMを発生。 TODAレーシング製4連スロットルを装着。 タコ足、マフラーは5ZIGEN製。 サージタンクやレゾネーターチャンバーはすべてカーボン製。 |
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フロントバンパー左前からラムエアーが吸入できる設計となっている。 ヘッドライド部分はカーボンカバーにて覆われている。 |
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手前のカーボン製のBOXがレゾネーターチャンバー。ラムエアーを取り込むと共に、中にはエアークリーナーが装備され、ストリートコースでのエンジン保護対策が取られていた。 オイルクーラーは水冷式を採用。 構造がシンプルで機能性と軽量化を両立できる。 |
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ブレーキはツインマスターを採用。 機械式のバランサーが装備されているのでセッテング幅が広がる。 レーシングカーの必須アイテムだ! 手前はヘッダータンク。 水温対策も十分行われていた。 |
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手前のゴールトのダイヤルがPバルブ。 前後のブレーキの油圧をコントロールでき、シフトレバー横の緑のツマミが前後のブレーキバランスバーの調整ダイヤル。 当然、マスターバックが無いので、ブレーキ踏力は必要だが、コントロール性はバツグン。 |
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エンジンマネージメントはMOTEC M800で制御。 | |
ドアーこそスチールだが、内装はカーボンパネル。 ウィンドーはアクリルとなっている。 |
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重量制限がないので軽量化はかなり重要。 リアーウィンドーもアクリルに変更。 浮き上がり防止のスティフナーもカーボンにて製作されている。 |
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液晶メーターにカーボンのフードカバー。 センターコンソールも製作されていた。 |
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タイヤはダンロップ03G、サイズは235/R40/18となっている。 市販ラジアルタイヤのみ使用可能。 本数制限はないが、スリックタイヤは使用できないルールとなっている。 |
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4月のレースに間に合わすべくテストの最終セクションで、インプレッションを行うことが可能となり、5ZIGENアコードに藤田ピョンが乗車。 時間の都合上、あまり走行はできなかったが、K20B 2.4L+4連スロットルのトルクには圧倒された。 |
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テストでは7000rpmシフトだったが、常用回転の8700rpmだとギアーのつながりもモットよくなると思われる。 ブレーキはペタルタッチにコントロール性はバツグン、さすがはツインマスター、ステアリングは超軽ーい。 ストリートコースはバンピーな路面が多いのでP/S(パワステ)は武器となる。 ここは軽量化よりも機能を取るべし。 ボディーはロールゲージにガゼットの組み合わせにより補強がされ車輌重量に対してはオーバースペックの強度を備えていた。 バンピーな路面では必ず武器となるであろう。 |
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最終戦に参戦予定のFD2 CIVICタイプRも同時に西垣内正義選手のドライブにより開発テストが行われていた。5ZIGENさんの今後に期待したい。 CARBOY(八重洲出版)4月号にアメリカでいざ勝負! 5ZIGENアコード・ユーロRのタイトルでリポートが掲載されております。 そちらも是非、ご覧下さい。 report 藤田ピョン |