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2007.11.20 CIVIC MUGEN RR インプレッション 其の2

前回につづき、今回は運動性能を見ていきましょう。

エンジンルームはご覧の様に、一際目立つカーボンコンポジット製インテークマニホールドカバーにプラグカバー、そして大容量エアーBOXにラム圧充填インテークダクトと真にレーシングマシンそのもの。
従来のK20も吸気温度を下げる事で1℃1馬力ぐらい差が出るとか言われていたけど、RRは理想に近い吸気エアーの流れを作り出せるラム圧充填インテークダクトがフロントバンパー内に装備されフレッシュエアーを導入できるように設計されている。
最高出力はNAエンジンクラス最強の240馬力!を誇り、EXマニホールドも集合ポイントの変更や等長化により排気干渉を低減、中回転域をUP、またRR専用スポーツキャタライザーの装着により浄化性能と排気抵抗の相反する条件をクリアーしている。
驚いたのがマフラーの構造、無限が低排圧にこだわり採用しているストレート構造に近いマフラー。
左右異径サイレンサーを持つディアルエキゾーストは片側はストレート構造、分岐側もそれに近い半ストレート構造としており、しかも吸音材に頼らず消音してる。
溶接面もTIG溶接の仕上げにより奇麗なビードを出している。
手間のかかる作業だがやはり美しい。
ブレンボー4POTキャリパーに逆ベンチ構造の320φmm大型スリットローター、ミクロメッシュブレーキラインを装備、フロントバンパー、一体型のダクトから高効率に導入。
冷却効果を高め、耐フェード性と安定した制動性能を実現している。
専用のサイドスポイラーにフェンダートリム「グラマラス」の一言です。
リアーブレーキは282φmmブレーキローターを装備
キラリと光るバックフォグ「F1みたいな感じ」。
やっと国産車も欧州車のようにバックフォグが装着されはじめました。
夜間追突防止に効果あり。
大型リアーウィングはガーニーフラップを備えるカーボンコンポジット製+一体型のリアデフィーザー。
空力にも力を注いでおります。
一昔前のフォーミュラカーだね!
ガーニーフラップだなんて知らない?知ってる?うーん?

しかし現代の技術レベルは凄いね!
イッテンモノではなくて量産してしまうから驚きだ。
価格も良いけど、品物も良い。しかしそんな事あたりまえだ。

けれど今、市場が本当に要求している車はどこか違うような気もする。
車重も1t弱で車と人が一体になれるようなそんなかわいい車。
ここまで完成されると本来、人それぞれ持っている感性が失われそうで少し寂しい気もしますね?
昔のようなE−ATやEーEFのようなどこか危なかしい軽い、面白い車を量産して欲しいなーメーカーさん。
車は工業製品であり、道具なんだよ。
日本の風土にあったすばらしい車できそうだけどね? 
2008年からCIVICレースも復活するそうだがどれぐらいの台数が集まるのかな?
今後に期待したい。

走る芸術品に触れた1日でした。

By藤田ピョン

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