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2006.8.21 ニッポンの自動車産業とモータースポーツ
車好きが集まれば、スピードや腕を競いたくなる。そんな楽しい道具が自動車である。
自動車が生まれると共に必然的にモータースポーツも誕生しました。
アメリカでは大排気量、高出力でスピードを競うドラックカーや、CART(カート)の魅力あるレースが行われ、ヨーロッパではF1やミッレミリアなど車のトータルバランスや美しさ・文化まで含めた楽しみ方を生み出してきました。
世界最大の自動車の耐久レース「ル・マン24時間レース」など様々なモータースポーツが楽しまれ、欧州、アメリカのサーキットでは一般開放され大変な盛りとなっています。


日本においては、自動車産業と文化を同時に輸入したため、F1を頂点としたモータースポーツの活動が日本自動車連盟(JAF)の主導のもと形成されました。
そして高度経済成長のもと、国内自動車メーカーは、効率的な人・モノの移動手段としての自動車を大量に生産し世に普及、また商品PRの場としてレースを活用し、各サーキットで自動車レースを開催して行きました。
自動車の需要が拡大するにつれ、サーキットも次々に建設、整備され、各自動車メーカーのテストドライバーやプロドライバーが、そして1960年代にはSuzukaサーキットが誕生し日本グランプリも開催されました。(ニッポンのモータースポーツの幕開けです。)
しかし当時のサーキットでは、自動車メーカーのテストドライバーやメーカー系のプロドライバーしか走る事ができず、ピットは一般人の出入りできる場所ではではありませんでした。
日本人にとっては、レースは見るものであって参加するものではないという認識が定着していました。(現在のようにサーキット走行会など当然ありませんでした。)
自動車そのものが少ない時代ですから。???

■1963年当時のレースシーン
100Rの第1コーナーを高速のまま巧みなハンドリングですり抜けるマイケル・ナイトのNo.5ロータス23 Aクラス国内スポーツカー・レースのスタートの模様(ルマン式) ヘアピン直後の上りをすばやく再加速して突進するDKWアウトウニオン100SP
Aクラス国際スポーツカー・レース第1日目の20周レース。抜きつ抜かれつの大熱戦 Bクラス国内スポーツカー・レースで慎重にヘアスピンを回る優勝車No.41ジャガーEタイプの横山達選手 25周目第1コーナーでせりあう三車の接線。前からフェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン
ポール・セヴィニイのポルシェ1600クーペ。Aクラスでは最小出力の車だが、コーナリングを利してよく健闘した C4レース、フォルクスワーゲンがトップでゴールイン C3レースのスタート

そんな歴史を経て、近年求められているホビースタイルは、車好きな人々が集まって遊ぶ、レースごっこをする。
それが楽しいのでは?(基本)だと感じ始めました。
アマチュアゴルフや草野球をやっている人々は、プロになりたいと思ってプレーをしている訳ではないでしょう?
単純に楽しんでいるだけなのです。
楽しむ中で様々なプロセスが生まれ、時を経て新たなホビースタイル(ホビーレース)が日本に生まれても良いと思いませんか???
サーキットに家族で訪れキャンプをしたり、夫婦でレースに参加したり、息の合う仲間と時間を共有し、サーキットでレースごっこをする?
そんなレーシングライフがあってもいいかも?と最近僕は感じています。
そんな、楽しそうな遊び方を次回、ご紹介しますよ。ご期待下さい。
                                         By藤田ピョン
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